便秘の腹痛、吐き気がある時に不溶性食物繊維は要注意!
便秘解消に欠かせない食物繊維。正しく摂取しないと腹痛や吐き気が悪化することも。
食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類がある事を知っていますか?
水溶性食物繊維
特徴;水分保持力が高く、水に溶けやすい。市販の食物繊維の飲み物はこっち。
働き;腸内の余分な水分を吸収し、便を程よい硬さにする。
コレステロールを吸着して体外に排出してくれる。
不溶性食物繊維
特徴;水分吸収力が高く、水に溶けにくい。どろどろに固まるので市販ではあまり出回りません。
働き;水分を吸収して膨れ上がり、
普段排出されていなかった宿便を絡めとって排出してくれる。
腸のぜん動運動を盛んにし、消化管を通る時間を短縮させる。
不溶性食物繊維は、サツマイモやオカラなどに含まれていますが、
実はぽっこりお腹の解消や便秘改善にはこの不溶性食物繊維が欠かせません。
しかし不溶性は時間をおくと水分を吸収してゼリーのような固まりになってしまい、
見た目や舌触りが悪く、市販のドリンクなどで売られていることはありません。
ですがこのゼリーのような固まりこそが、普段の便では出なかった、
腸に溜っている宿便たちを絡みとって、体外へ排出してくれるスーパーマンなのです。
なので便秘解消のためにサプリメントとしてもよく紹介されていますね。
しかし、便秘による腹痛、吐き気のある人は、不溶性食物繊維は控えて下さい。
というのも、便秘によって腹痛や吐き気が起こる人というのは、
そもそも腸のぜん動運動する力が弱っています。
そして宿便どころじゃない本来出ているべき便が溜っている状態。
溜った便からガス(おなら)が出て、腸や胃を圧迫し、
腹痛や吐き気が起こっているのです。
そんなところに、不溶性の食物繊維がきてしまったらどうなるでしょう。
水分を吸収してゼリー状に膨れ上がっても、腸の力が弱いので前に進めず、
膨れたまま腸にとどまってしまいます。これでは逆効果。
腹痛や吐き気が悪化してしまうのです。
私自身、便秘解消に良いと思って、ある不溶性食物繊維のサプリメントを摂取しました。
一緒に試した人は、大量の便が出てお腹が軽くなったと喜んでいましたが、
私はひどくお腹が張って、飲んだ日からズキズキ痛むようになりました。
「量が足りないのかな?」と思って次の日も呑んでしまい、お腹は張る一方。
胃からゲップのような空気のような?ものが喉に込み上げてくるし、
トイレで踏ん張ってもお腹が痛いだけ。
空気が抜けるようなオナラが頻繁にでました。
腸が弱い人は控えたほうが良いという事実を知ってからは、
食べる事を控え、腸を活性化させるための運動に励みました。
3週間も経つかどうかという日に、下痢のような感じで大量の便が出て、
それからは正常に近い便に戻りました。(この後また便秘ぎみになりますが)
かなり辛い思いしますので、
慢性的な便秘の人は、まずは水溶性の食物繊維から取ってください。
腸が有る程度活発になり、まず「出る」ようになってから、
不溶性食物繊維で、残りの宿便も出して行きましょう。
腸が健康な状態であれば、不溶性と水溶性の割合は2:1が理想的です。
バランスよく摂取していくことで、無理なダイエットをしなくても
スッキリとしたお腹を維持する事ができますよ。