パンかご飯。便秘になりやすい主食はどっち?
最近では便秘の人が増えてきています。なぜでしょうか?
女性だけでなく、男性も便秘の人が増えてきていますね。
そして子供にも。
便秘はいろいろな原因で引き起こされますが、最も一般的な便秘の原因は、
食生活や、生活習慣にあります。
主食はパン?ご飯?
主食のごはんの消費量が年々減っているのはご存知ですよね。
ごはんには、便秘予防効果や、便秘解消効果があるんですよ。
その上でおかずや副菜を工夫すれば、便秘対策にはより効果的な食生活が送れます。
便秘対策には、まず主食を見直す事が大切です。
あなたの普段の主食はごはんとパン、どちらですか?
もしパンが多いのだとしたら、
ご飯へ切り替えることが、便秘解消対策への第一歩になるでしょう。
日本人は昔からお米を主食にしていました。
昭和37年の農林水産省のデータによると、
国民1人あたり年間118.3キログラムのお米を消費していました。
1日あたり、お茶碗5杯半のご飯を消費していたことになります。
しかし、お米の消費量は年々低下し、平成18年には、
お茶碗3杯弱までに減少しています。
それ以降も、ご飯を食べる量は減って来ています。
一方で、パンの消費量は年々増加しています。
同じように昭和37年のパン用の小麦粉使用料と比べると、
現在では倍以上も増加しています。
確かに、昭和30年代ごろには朝は決まってご飯を食べていたのに、
今では、パンで朝食を済ませる人が多くなっていますよね。
私も学生時代はそうでした。パンは手軽に食べられるし、
コンビニでもお総菜パンや菓子パンが美味しそうに並ぶので、
パンを食べることが多くなるのは当たり前かもしれませんね。
主食がごはんとパンで、便秘にはどう影響が違うの?
『ご飯の摂取量が多い人ほど便秘は少なく、
パンやお菓子の摂取量が多いほど便秘の人が多い』
という、調査結果があるのです。
18歳から20歳の女子大生3835人を対象とした3年間の調査によると、
全体の26%に機能性便秘(食生活が原因)がみられています。
またご飯の摂取量が多いほど便秘が少ないことも示されています。
ごはんを良く食べる人は、ごはんをほとんど食べない人に比べて、
約40%も便秘が少ないという結果です。
パンを主食にしている人は、40%便秘の発症が多いです。
またお菓子類をめちゃめちゃ食べている人は20%が発症。
また、この便秘と食事に関する調査では、
さらに食事の嗜好性と便秘との関連についても解析されています。
まず約4000人を対象として、食事の嗜好性のグループ分けをします。
1、普段の食事に、野菜や魚介類を多く摂取する「健康型」
2、ごはんや味噌汁、大豆食品などの食事を好み多く摂取する「伝統的日本食型」
3、肉類や油脂類の食事を好む「欧米型」
4、コーヒーや牛乳、乳製品をの食事を好む「乳製品型」
の、4パターンです。
この4つの食事の嗜好性のタイプで最も便秘が少なかったのはどれでしょう!
…だいたい普通にわかるかと思いますが、
1番便秘が少ないのは、2の「伝統的日本食型」です。
次いで1の「健康型」。
その他の「欧米型」や「コーヒー・乳製品型」の人には
便秘が多く見られています。
この食事の嗜好性によるグループ分けによっても、
ごはんを主食とした方が便秘が少ないことがわかりますね。
もしも慢性的な便秘に長く悩まされているとしたら、
意識的にごはんを主食にしていみてはいかかでしょうか??
次回の記事は、『何故ご飯は便秘になりにくいのか!?』